少子化なのに、増える痛ましい虐待


内縁の夫が2カ月乳児に暴行を加える 「怖くて止められなかった」母親に批判の声も|ニフティニュース

 

またまた、残虐な虐待が起こりましたね…

2ヶ月の首も座らない赤ちゃん…

肋骨複数骨折…

大人でも少し動くだけで痛いのに、理由もわからず、揺さぶられ投げられ、肋骨を折られたなんて…

さぞ痛かっただろうに…

読書をしていたが、何ともモヤモヤしてきて、考え込んでしまった。

 

内縁の夫の暴行を見ていた母親

普通なら子どもを守るため、警察に突き出すか、身を呈して子どもを守るであろう母親。

「怖くて止められなかった…」

表面だけ読み取れば、「止めずに見ているお前が怖いわ」ということになるが、この母親には母親なりの理由もあったんだろう。

 

予期せぬ、望まぬ妊娠であったかもしれない。内縁の夫に子どもが生まれて申し訳ないという思いもあったかもしれない。

止めたら、暴力が自分に向くかもしれないという恐れ。

何より、母親である自分を出すことによって、男が離れていってしまうかもしれないという不安感。

きっと母親は孤独を感じていて、この男にすがる事しかできなかつたのかも…とも思う。

 

私は子どもの虐待が本当に本当に、心から許せない。その場面を想像するだけで、可哀想で吐き気がしてくる。

こういう事をする親に同じ事をして、死んで欲しいとさえ思ってしまう。

 

だが、仕事上というか、今までの経験上、こういうことをしでかす親にも、幸せでない家庭環境や、愛情を感じて育たなかった経緯、虐待を受けていた、などの事由があることもまた事実。

健全な環境下で、無償の愛情を感じて育っていないのだ。

だから、小さい子どもを痛め付けて、小さな命を奪い、殺してやりたくもなるが、この加害者も大きな意味で言えば親や環境や社会の被害者でもあるということも事実なのだ。

 

実際、この加害者たちの親(亡くなった赤ちゃんの祖父母)との関係が正常であれば、異変にも気付けたし、どちらかの祖父母が一時的に引き取るなどの手立てが取れたであろう。

そして、何よりも親なり家族が誕生を祝福していたら、こんな事にはならなかったかもしれない。

 

母親にとって、パートナーや両親や兄弟から赤ちゃんの誕生を祝福されないのは、とてもしんどいものだ。

 

妊娠、出産の許可制⁉

ある妊活を終えた知人と増え続ける虐待の話をしていた時、「妊娠と出産を許可制にすればいいんだよ。」と、冗談混じりに話していた。

「絶対に育てられるような経済状況じゃない人とか、相応しくない人間が産むべきじゃない‼」と熱弁していた。

それは倫理的にも人権侵害甚だしいし、無理な話だが、妊活を頑張っていた彼女の切実な想いなのかもしれないと思った。

 

「私たちの元に来てくれれば…」という…。

 

何にせよ、母親である前に、女である前に、人間であることが最重要だと思う。

目の前で小さな赤ちゃんが痛め付けられている。

その時、人間である貴方は何をするんですか?

見てるだけなんですか?

 

っていう…。

 

この人間として取るべき行動を取れなかった事、心に人として当たり前の感覚を、持つ余裕が全くなかったことが、とても残念でなりません。

なので、私はこの加害者の親たちに、同情すら覚えます。

 

そして、何よりも、これ以上悲しい、痛い思いをする赤ちゃんや子どもたちが増えないことを切に願うばかりです。