児童虐待~増え続けてるのか、見え始めたのか~
児童虐待件数の推移
児童虐待関連のニュースは後を経たない。
年々件数も増加の一途を辿っている。
ただ、これはただ増加していると悲観することではなく、むしろ一昔前と違い、児童虐待の実態を行政が把握できているということとも言える。
勿論把握できているのはごく一部の案件で、大なり小なりも加味すると、氷山の一角にすぎないだろう…
これだけの被害を受けた子どもがいると思うと、胸が締め付けられる…
虐待は世代間連鎖が多く見られる。
つまり、『虐待を受けた親が虐待を繰り返す』傾向があるということ。
それを考えると、恐ろしい事態が先々目に見える…
ママは絶対的存在!!
以前、学生時代にボランティアしていた児童養護施設でも8割強が児童虐待での入所と所長さんが話していた。
実際、腕に根性焼きの痕がある子どもや、自暴自棄になってしまっている子ども、鼻から下が火傷でケロイド状になっている子どもなど、色々な事が子どもがいた。
でも、ほとんどの子ども達は親の事を悪く言うことがない。
パパ、ママが大好き!!って子がほとんど。
当時の若い私には理解ができなかったけど、たまに面会に来る親を心待にしていたのが印象的だった。
根性焼きを見せてくれた4歳の女の子は『これはパパとママが悪いことをした時にジューッてしたの』と、思い出を語るかのように穏やかな表情でそう言っていた。
この子の腕に一生この傷痕は残っていくんだろう…
もう大人になっている今、あの子は自分の腕を見て何を想ってるのかな…
私は決して虐待をするパパとママだけの責任だとは思わない。
勿論、虐待行為を許しているわけではないけれど、その虐待の背景や子育て環境、経済的な理由、心の問題、自らの虐待経験など、そこに至る経緯が必ずあると思うから。
虐待される子どもが一人でも少なくなるよう、祈るばかり。
何か出来ることを探し中です。
と、その前に、偉そうにこんなこと言ってる自分の子育ても見直さないと💦
ごく普通の家庭での児童虐待
児童虐待の定義
①身体的虐待
殴る、蹴る、投げ落とす、激しく揺さぶる、やけどを負わせる、溺れさせる、首を絞める、縄などにより一室に拘束する など
②性的虐待
子どもへの性的行為、性的行為を見せる、性器を触る又は触らせる、ポルノグラフィの被写体にする など
③ネグレクト
家に閉じ込める、食事を与えない、ひどく不潔にする、自動車の中に放置する、重い病気になっても病院に連れて行かない など
④心理的虐待
言葉による脅し、無視、きょうだい間での差別的扱い、子どもの目の前で家族に対して暴力をふるう(ドメスティック・バイオレンス:DV) など
改めて自分の子育てと照らし合わせてみると、上の定義内の言葉にはコトバの強さがあるものの、言い換えると自分に当てはまる項目があるのに気付かされます…。
例えば、身体的虐待の「殴る」=「叩く、小突く」とか、心理的虐待の「言葉による脅かし」=「○○しないなら~だからね!!」や「パパ(コーチ、先生)に言うからね‼」「だから君はダメなんだよっ」とか…
高圧的にやっちゃってます…。
子どもの心挫いてます。
特に高学年になり、反抗的に来られると、ついつい高圧的に禁止令や制限を設けて、大人ならではの力で制圧しようとしちゃったり。
周りの友達と比べてしまったり…
ありますよね…。
無いですかね…。
②③は日本では極稀事案ですが、かすってる家庭は多いと思います。
①④は程度の差はあれど、多くの家庭で繰り広げられてるのではないでしょうか。
せめて家ではありのままで、落ち着ける場所にしてあげたいという理想はあります。
が、しかし。
現代の子どもたちは本当に大変です。
学校、受験、習い事、友人関係…
親も我が子の体裁を保つため必死です。
結果、家でもあれしろ、これしろ飛ぶわけです。
経済的に豊かな家庭では特に、受験や習い事に費やす時間が多い分、学力、能力を周りの子と比べる機会が多いため、親子ともにストレスにさらされることも否めません。
一般的にマスコミなどに取り上げられる虐待は、死に至ってしまったり、ダメージが強いものばかりで、貧困であったり、複雑な家庭環境が目立ちます。
ですが、傍目からは何の不足もない『ごく普通の家庭』でも、親からのダメージや影響を何らかの形で子どもたちが受けていることは間違いないことでしょう。
健全な親子関係を築けるように、親こそ日々成長していかなくてはいけないと感じます。
しつけと虐待のあいだ
子どもを怒鳴ってしまう母親たちの揺れる心境 しつけなのか虐待なのか - ライブドアニュース http://news.livedoor.com/lite/article_detail/12245687/ --- ニューススイート bit.ly/newssuitejp
『冷静と情熱のあいだ』みたいな風合いにしてみました(笑)
これは子育てをする者は誰しも感じることではないでしょうか…
自分の子育ては完璧だ‼と、自負する親御さんも少なからずおられるでしょうが、自分の子育てに不安や迷いを抱えている親御さんがほとんどではないでしょうか…
現に私も思春期への階段を昇り始めたFに手を焼いております⤵
大学時代、虐待を研究し、卒論を仕上げ、子育てママたちの相談員を生業にしていた私も実際「手をあげる親になる」なんて夢にも思わなかったです。
が、しかし…
実際手をあげてしまうこともあるし、怒鳴り散らし、モノに当たり…
ホトホト自分に嫌気がさしています…
○やってしまったことは消せません。
○言ってしまったことも消せません。
○そんなつもりはなかったも通用しません。
では、どうしたらいいの!?
……分かりません……
結局正解なんてないと思うんです。
私は、猛烈に反省します。
そして、気持ちの切り替えが出来たら、日常に戻ります。
頃合いを見て(相手の出方も見て)、「昨日はやらかしちゃってごめんね💦💦」
で解決した気になってます。
で、自分がどうしてあんなに爆発してしまったかを聞いてもらいます。
「ママも完璧な人間ではないから、ああいうことされたらこうなってしまう…
だから、こういうことがないように貴方もこうしてくれたらお互い良い気分でいられる」
ということを年齢に合わせて伝える。
それしかない気がします。
あんなこといったけど(したけど)、私は貴方を愛している‼ということが伝われば、ハグして、ひとまず収まるのではないでしょうか…。
深呼吸、客観視…それが出来たら虐待にならないと思うんですが…
子育ては本当に難しいです。
正解がありませんから。
子どもの難病④
検査入院を終え、ついた病名。
SLE:全身性エリテマトーデス
成人女性には割と多い病気だが、子どもの発病は稀で10万人に5人とも言われているらしい…
宝くじよりもすごい確率です!!
難病指定されている病気で、原因不明。
現代医療では特効薬はなく完治不可能。
娘は生涯この病気とうまく付き合っていく人生になりました。
主な治療はステロイドパルス療法および投薬治療。
小児病棟での体験
大学病院での入院経験はあったものの、こども専門病院での入院は、私にはとてもセンセーショナルな体験となりました。
病室に通されると、4人部屋の他の3人はみんな体毛が抜けてしまっていた…
小児白血病である。
病室は通常ランク分けされており、娘の病状の深刻さを目の当たりにした。
病棟を散歩すると、色々な病を抱えた子ども達がたくさんいた。
ありとあらゆる症状の子ども達が沢山。
神様は何故こんなにも、沢山の子どもに苦しみを与えるんだろう…
神様なんていない。
当時はそんな風に思っていた。
病棟はうめき声や叫び声、嘔吐に苦しむ声が方々から聞こえてくる…
初日は親子で緊張していた…
この環境に娘一人を置いていくのは気が引ける…
心配で心配で
後ろ髪引かれる想いで病室をあとにした。
子どもの難病③
診断がつかない不安
症状の原因がわからない怖さを抱え、ただただ付き添うことしかできない日々。
先生も判断がつかず、専門医に掛け合ってくれている。
本人も大学病院の小児科では古株になってしまい、日に日に慣れていき、看護師さんと仲良くなり、お友だちもできたりと順応し始めていた。
退院するお友だちを見送る切ない小さな背中が忘れられない。
ある時は、8人部屋に一人になってしまったこともあり、殺風景で、さすがに寂しくなってしまった…😞
「貸しきり部屋だね✨ぜいたく✨」「映画も大音量で観れちゃうね!!」と、冗談をいいながら。
毎日ほとんどの時間を柵付ののベッドの上で過ごし、トイレやプレイルームへの移動も車イス生活に…。歩行禁止令が出ていたのだ。
外は桜が満開に咲いている…🌸
Sと二人で窓越しに桜を見る。
Sを抱っこして二人で桜を眺めた。
「早くお外で見たい…」と涙目に…
「ごめんね…来年はお外で見ようね」と、心の中でつぶやく母
今年の桜は、心が弾まない…
悲しませる桜なんて、早く散ってしまえ❗
そんな風に思っていた。
子どもの前で涙を流すわけにはいけないので、無理をしてでも、どんなに不安でも、どんなに不憫でも、笑顔で楽しく過ごせるように❗
あの2週間は悪夢のようでした。
病院の外に出たとたん、張り積めていた線がプチっと切れ、涙が溢れる
帰路の車の中では号泣
自宅近くなると、車を路肩に停め、涙をぬぐい、今度はFに悟られないよう元気に帰宅する…
早く病名がつきます様に…
変わってあげられるものなら変わりたい…
神様なんて、存在しないのかも…
小さな身体の隅から隅まで検査をし、入院2週間目に、やっと病名が判明した。
つづく…
子どもの難病②
鮮血の鼻血が40分以上ダラダラ出ることが異常であることは、なんとなく理解していた。
若い医師から取り敢えず、採血をするとの説明を受け、Sは診察室に…
待っている間、色々なことが頭をよぎる。
たいして豊富でない医学の知識が頭をめぐる。『鼻ほじりすぎじゃないの⁉白血病⁉敗血症⁉何なの⁉どうなっちゃうの⁉』
10分程度の時間が30分に感じる。
やっと、医師が説明に入り、「白血球の数値は正常値内だが、大量の出血のため、白血球の数値も低くなっている。今の段階では何とも言えないが、精密検査を受ける必要がある。大きな病院へ行く必要があるため、今日は入院することになると思う」とのこと。
夫婦共々、不安で胸がいっぱいになる。
前にお世話になった大学病院へ急遽検査入院することに…
Sは不安と眠気で、朦朧としている。
歯医者も予防接種も大嫌いでいつも大泣きしているS…
到着後、ベッドに横になり点滴を注入されることに…
昼間の元気な様子からの信じられない光景を前に、手を握ってあげることしかできない。
時刻は深夜1時過ぎ…
取り敢えず、近所に住む姉と実家の母にメールで事態を報告することに…
その大学病院は親が同伴して泊まることができないため、泣いて帰りたがるSを説得して、帰路についた…
子どもの難病①
青天の霹靂
今から約2年前の話。
うちのF(長男)もS(長女)も、大きなケガも病気もせず、病院のお世話になることが極めて少ない子達でした。.
特にFはインフルに1度もなったことがないという・・・
二人とも病院とはほぼ無縁の生活を送っていました。
あの日が来るまでは・・・
その日もいつもと変わらず、3月の寒さが残る休日、Sは元気に親戚の家に遊びに行き、親戚のおじちゃんの背中によじ登ったり、遊びに夢中になっていました。
いつも通り夕飯を済ませ、パパとお風呂に入り・・・
本当にいつもと変わらない日常風景。
しかし・・・その日の夜は違いました。
Sはよく鼻血を出す子でした。(よく鼻をいじってたので笑)
いつもなら鼻栓して10分もすると出血は止まっていたものが、その日は20分・・・30分・・・『あれ、おかしいな・・・』
出血はちっとも薄くならず、鮮血のまま。
50分経過。。。
これは鼻ほじりすぎの出血じゃない!!
すぐに救急に電話。念のため来るようにとのこと。
時刻は22時。Fはすっかり眠り込んでいる。
応急処置ですぐに帰れるだろうと、翌日も学校のFに携帯を持たせ、留守番させることに。
車内ではまだ鮮血が出ている。
この時点でフェイスタオル2枚が真っ赤に染まってしまうくらいの出血。
救急外来の看護師に状況説明。
『最近気になることは?』
ー脚にあざが多数あり、太腿裏に大きなあざがあることと・・・。乾燥で口を切ったのですが、病院へ行ってもなかなか治りません。鼻血は最近よく出てますが、こんなに止まらないのは初めてです。
時刻は12時近く。
まだ出血している。トータルで3時間近く鼻血が出たままでいる。
看護師や医師がざわついてるのを肌で感じた…
今日は帰れないかも…そう感じた。
次につづく…