保育の質 ~怖くて預けられない‼~


都内某「24時間保育園」のずさんな運営実態 | 政策 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

1歳の息子を寝かしつけたあと、この記事を読んで、ゾッとしてなかなか寝付けなくなった…

今もどこかの繁華街、歓楽街の狭い一室のずさんな保育園でスヤスヤ眠る子ども、雑に扱われている子どもがいると思うと、胸が締め付けられる。

 

待機児童の前に

私の住むY市も、待機児童ゼロを揚々とうたって、それなりの評価やモデル都市みたいに言われている。

しかし、現実は第10希望まで保育園を書き込み、第1、第2希望の園に入れるのは相当難しいらしい。

やはり公立や、駅近や施設がしっかりしている園には人気が集中してしまうから、仕方なくあまり前向きになれない園に預けることになるという話はよく聞く話。

 

保育所濫立に伴い、当然保育士不足、保育の質の低下が付いて回る。

 

待機児童ゼロに躍起になってないで、その後の保育の現状把握に勤しめよっ!

作るだけ作って、後は放置。無責任だろ。と、言いたい。

 

無認可には行政も介入しにくいのが現実、って、目の行き届かない無認可にこそ、闇が潜んでる場合が多いし、指導、視察、介入すべきだろ‼

 

子どもたちは、ペットじゃないんだから、餌やって寝かせて生きてればいい、じゃない。

色々な成長や信頼関係を築く、大事な時期。

 

他人に自分達の子どもが雑に扱われるなんて、もっての他だし、虐待まがいな事をされるのも到底許すことは出来ない!

 

営利目的の無法地帯

寝ないからと脅して、雑に寝かし付け。

暴れると縛り付けて。

食事を食べないからと無理やり食べさせたり、折檻したり。

おむつをマメに変えてあげない。

テレビ見せっぱなし。

ずっと泣く子を放置。

ずっと泣く子の口をガムテープで塞ぐ。

 

こんな保育園に預けたいか⁉

勿論、しっかりと愛情を持って運営している園も勿論あるだろうけど、濫立する保育園に行政の目が行き届いていない園などでは、日常茶飯事だろう。

 

どうせ親の前では悪徳保育士も愛想よく、ニコニコしてるだろうし…

 

0歳~2歳なんて、「~って言われた」「~された」などの報告が出来ないから、よほどの変化(ケガ、おむつかぶれ)がない限り、親も気づいてあげられないだろう。

 

保育現場の現実

偉そうなこと言ってる自分もかつて若かりし頃、認証保育園で園長をやっていたが、保育士は本当に大変な仕事。

日々のルーティーンや毎月の行事に追われて、しっかりと子どもたちと遊んだり向き合う時間も正直少なかった。

 

 

上からは「帰りはおむつや身体に汚れなどが無いよう、しっかり身支度を!!」と、言われていた。

また、お友だちに噛まれたりは一大事なので、砂糖水を擦り付けると消えるという裏ワザも伝授された。

保育士の女の子の一人は、以前24時間保育室で働いていて、そこにはよく彼氏を連れ込んでたと笑いながら話していたのを思い出した。

当時は私も若く、子どももいなかったので、

笑って聞き流していたが、今思えば公私混同甚だしい…

 

保育士も教師も人間だから、恋愛、結婚、自分の子育て、人間関係…色々な悩みを抱えている。

だからといって、そのストレスを子どもにぶつけるのは言語道断。

悩みを抱えているから、調子が悪いからといって、子どもにしわ寄せが向かうのは許せないこと。

 

 一日中、手洗いうがい、トイレ、オムツ交換、食事のお世話、連絡帳記入に追われて疲労困憊だったのを覚えている。

オムツは1時間に1回チェックして交換していたから、ほぼ一日中オムツ交換に追われていた。

 

でも、基本子どもが好きで、笑顔が可愛くて仕方なかったので、今だから言えるのかもしれないが、楽しかった。

まともに保育できる環境で保育士してる人は、「可愛いから頑張れる!」という想いでやってるんじゃないかと思う。

ただ、おとなしい子や独り遊びが好きな子=手の掛からない子は、寂しい思いをさせたかも…と、今では心残りに思う。

 

保育園を選ぶポイント

◯ガラス張りなどで、開放的

お昼寝以外はカーテンが開かれていて、外からの目が届いているか

◯見学などの際、中にいる園児がハツラツと楽しそうにしているか(保育士になついているかどうか)

◯雑然としておらず、整理整頓されていて清潔に保たれているか(危険なものが出しっぱなしでないか)

◯食事内容の栄養面が考慮されているか

(出来たら食事も見せてもらう、レトルトパウチなどでないかなど…)

◯園庭が確保されていない場合、公園などのお散歩時間があるか

◯保育士がだらしなくなく、清潔感があるか

◯トイレ、手洗い場が大人用でなく、子どもサイズかどうか

 

これらの確認は親の責任事項!!

 

 

女性の社会進出問題

まだまだ、日本は女性の社会復帰が難しいという。

 

私個人の考えとしては、やっぱり出産の役目を果たせるのは、いくら医学が進化しても“女性”しか担えない。

これが覆らない限り、“性別役割分業”は切り離せないと思っている。

 

勿論、経済的な理由から働かなければならない母親が保育園を選べず、質の悪い園に預けざるおえないのも現実…。

近くに頼れる両親や親戚、家族がサポートしてくれる場合は働きに出やすいが、皆が皆そうはいかない。

 

本当に保育が必要な子どもに、受け皿が間に合わないことは、あってはならない。

 

子どもが小さいうちは、一緒に過ごし、いつでも手をさしのべられる距離で世話をし、子育ても一段落し、子どもが手を離れたら働きに出る。

 

が、叶うのが理想だろう。

 

 

でも、絶対に我が子を預ける環境を見極める事もおろそかにしてはいけない。

預かってもらえればどこでもいい!と、焦って入所し、子どもが雑に扱われることになりかねない。

 

子どもを安心して預けられる環境が整い、粗悪な保育園が無くなることを願うばかりだ。